先日は若輩ながら買取屋が持つべき工具について講釈を垂れました。
今回は商品を運ぶのに欠かせない運搬器具についておすすめのものを解説して参ります。
何でもかんでも手で運んでいたら非効率ですし、ケガのもとですからね!
当記事は以下の順番でご紹介します。
- フォークリフト
- ハンドパレットトラック
- 手押し台車
- 平台車
- 長物用台車
- カゴ台車
- ラッシングベルト
ぜひ最後までお読みください!
目次
運搬七つ道具①フォークリフト
面積が広く、動力電源を使える倉庫であれば、フォークリフトの導入は必然でしょう。
代表的なメーカーはニチユやトヨタですね。
一度に数百キロの物を持ち上げ、運ぶことができる最強の運搬器具(車両)といえます。
導入には中古でも100万円前後かかりますが、フォークリフトがあるのとないのでは作業効率が大きく変わりますので、導入可能であれば優先度を高く投資すべきと考えます。
当店では小回りの利くリーチフォークリフトを使っています。
なお、運転には資格が必要です。
フォークの運転資格は「フォークリフト運転技能講習修了証」と呼ばれ、労働安全衛生法に基づく国家資格です。
なんて仰々しい書きっぷりをしておりますが、その実数日間、数万円程度で取得でき、買取業以外でもつぶしの利く資格なので、持っておいて損はないでしょう。
ちなみに上記資格者証は顔写真や氏名、住所などが記載されますが有効期限がないため、身分証明書としての機能は有さないそうです…。
フォークリフトについては当店で買取も行っております。詳細はコチラ
運搬七つ道具②ハンドパレットトラック
フォークリフトが使えない倉庫で重量物を運ぶのは大変ですよね。
そんな時はこのハンドパレットトラックがおすすめです!
現場ではハンドフォークとか呼ばれてたりします。
操作感が独特で慣れるのに少し時間がかかりますが、使いこなすとかなり物の運搬が楽になりますよ!
運搬七つ道具③手押し台車
出張買取時や、倉庫内でのちょっとした商品運搬時に重宝するのが手押し台車です。私も当記事でご紹介しているアイテムの中では一番使い込んでます。
ものによりますが150~300kgくらいまで運べるので、およそ人間の手では運べない(運びづらい)ものでも楽々運搬することができます。
当店では物凄い量のフロアタイルや、1個何十キロもあるダンベル、細々した商品を詰め込んだ巨大なダンボール箱などを運ぶ際によく使っております。
トラスコ製なんかは上部でタイヤの滑りがいいのでおすすめですね。
あと重要なのはタイヤロックができること!これができないと傾斜があるところで詰んでしまいます。
「積めなくて詰む」
語感はくだらないですが状況は最悪ですので、多少お金をかけてもしっかりしたものを買いましょう。
サイズ別で複数持っておくと便利です!
運搬七つ道具④平台車
手押し台車には当然持ち手があるので、横幅が大きいものを運ぶには若干不向きです。
そんな時はこの平台車を使いましょう。
主に冷蔵庫や洗濯機、電動ろくろなどの大きくて重たい電化製品を運ぶときにめちゃくちゃ重宝します。
形状的にロック機構はないので、なるべく高い耐荷重性能を持ち、かつタイヤの滑りがよいものを選ぶと作業がしやすくなります。当店はやはりここでもトラスコ製を推します。
平台車も何種類か持っておくと利便性が増します。
種類もそうですし、数が多い方が倉庫内が整理しやすくなりますので、面積にもよりますが最低でも10台は持っておくとよいでしょう。
運搬七つ道具⑤長物台車
こんな台車もあるのですね。私もこの業界に入って初めて目にしました。
200cm以上ある長いフローリングや、解体した物置、トレーニング機器のパーツを運ぶのに役立ちます。
文字通り「ナガモノ台車」な訳です。
あとは吊り下げ式のサンドバッグなんかもピッタリですね。
大型アルミフラット荷台台車と呼ばれる、写真のようなゴツい長物台車もあります。
これは単管が外せるタイプなので、巨大な平台車としても利用可能です。
大型テレビやドアなど、平たくて大きな商品をたくさん積むのにも使えますよ!
運搬七つ道具⑦カゴ台車
これまでは物を運ぶことに限定された器具をご紹介しましたが、このカゴ台車は運搬と収納を同時にこなせる超スグレモノです。スーパーとかでも使われてますよね。
カゴ台車は台車界の優等生と言っても差し支えありません。
細長いものを束にして収納したり、巨大な冷蔵庫を収めたり、箱類をたくさん積んだりと、用途は様々です。
中間棚やアルミ天板などの拡張器具を導入すればさらに利便性が増し、商品の効率的な運搬や出し入れが可能となります。
一人何役もこなせるので、必ず複数台持っておきたい代物です。
運搬七つ道具⑦ラッシングベルト
ラッシングベルトとは荷台や台車などに荷物を固定する器具です。
自転車や冷蔵庫などトラックの荷台の上ではどうしても不安定になる商品を守るのに役立ちます。
これがなければ一体いくつの商品を破壊していたかわかりません。
私は出張時は常に最低でも3本はトラックに積んでおくようにしています。
倉庫内においては、上でご紹介したカゴ台車に商品を括り付けるのにも使えます。
解体したパワーラックの部品なんかはそのまま立てかけておくと危ないので、こうやって固定すると安全ですね。
ちなみに、当店ではラッシングベルトの買取も行っております。詳しくはコチラ
まとめ 色々な運搬器具を使いこなそう!
いかがでしょうか?
物を運ぶのは大変ですが、上記のような道具を導入することで作業効率を格段に向上できますし、何よりスタッフの安全が確保されやすくなります。
まともなものを購入すれば結構な出費になりますが、それに見合うだけの投資価値はあると思います。
これから買取業を始める方は、まずは台車などから優先して備品を揃えていくことをおすすめします。