専門知識がなくても誰でも楽して短時間で月収100万円。
SNS全盛の時代、ツイッターやYOUTUBEの広告などで怪しい情報商材が飛び交っていますよね。
私のYOUTUBEにも「毎日が閉店セール?卸値で仕入れて誰でも月収100万円」というようなキャッチコピーの広告が頻繁に流れてきます…。
結論から言うと儲かりません。
弊社としてもドストライクの分野だったので少し解説させていただきます。
目次
閉店セールはどこでやっているの?
中古業界には「古物市場」という市場が存在します。
感覚的には青果や魚介類の競りと同じように、買取店が商品を持ち寄って競りが行われるような形態です。
転売目的の競りなので、相場を見誤らなければ一般的な小売価格より安く買うことが可能です。
三大都市圏では大小様々な市場があり、毎日どこかしらで競りが行われています。
これがこの情報商材における閉店セールです。
古物市場にて卸値で仕入れた商品をヤフオクやアマゾンで転売すれば儲かりますよ!というのがこの情報商材の大まかなあらすじです。
買取店はどのような時に古物市場を利用するの?
そんな古物市場ですが、弊社としても利用することがございます。利用する場面として下記の3点が挙げられます。
倉庫容量がパンクしそうな場合
リサイクルショップはその性質上、安定的な商品供給ルートを確保しにくく、水商売のような側面があります。
水商売がゆえに、突発的に大量の買取依頼が来ることもあるのですが、リサイクルショップは「買取が命」。多少無理をしてでも依頼を受けてしまいます。
無理な買取が立て続けに発生してしまうと倉庫の許容量がパンクしてしまうんですね…。
そこで頼りになるのが一括で在庫を吐き出せる古物市場というわけです。
手っ取り早く現金化したい場合
月末の売上目標に届かない、月末の支払いにキャッシュが心もとない、なんて時も古物市場が役立ちます。
競りの翌日には商品が現金化できますし、どの程度で売れるかは感覚でわかりますので、最後の一手で活用することが可能です。
小売するのと大きな価格差がない場合
一般的にリサイクルショップは買取した商品をネットや店舗で小売りするのですが、小売りは手間も多く、くたびれ儲けというのも正直なところです。
小売は一番高く売れる方法なのですが、小売りと価格差が少ないのであれば古物市場で一気に捌いてしまった方が遥かに効率的です。
パッと見で高いと判断できる大型の商品は価格差が少なくなる傾向にあるので、手っ取り早く古物市場に流してしまったりします。
競りはスピード感がありますので、目立たない小物は値段が付きにくい傾向にあります。買取店もそれは把握しているので、小物はあまり出品しません。
古物市場にはどのような商品が多いの?
上記3点を踏まえてどうでしょうか?基本的には商品を仕入れるためではなく、売るために利用するのが古物市場です。
買取依頼が多いリサイクルショップであれば古物市場からの仕入は行いません。
古物市場での仕入は利ザヤが小さく、あまり儲からないというのが最大の理由です。
では、どのような商品が古物市場に集まるのでしょうか?
家具
サイズが大きい、商品の回転が悪い、ネット販売に弱いという特徴があります。
ノーブランド系の家具はリサイクルショップの大敵。
家電
近年はハイアール、ハイセンス、アイリスなどに代表される安価な家電がシェアを伸ばしています。
新品で安価な商品は中古にニーズが生まれません。
リサイクルショップにおいてかつては花形商品でしたが、今では多くが粗大ゴミです…。
オフィス家具
家庭の家具よりはまだ商材としては優れていますが、ノーブランド系は同様の理由で積極的には取り扱いたくない商材です。
厨房機器
厨房機器はとにかく重たいのがネック。ガスや水道、動力電源を繋げないと動作確認ができなかったりと、専門知識や設備も必要な商材です。
儲からないので参入はお勧めしません。
どうでしょうか?多くは初心者が気軽に参戦できるような商材ではありませんよね?
私の感覚では3つの疑念が生じていますので、解説させていただきます。
猛者たちの中で商品を獲得できるか?
基本的に気軽に仕入ができる商品は少ないです。中には取り扱いが簡単で、そこそこ粗利が取れる商品も紛れています。が、確率は非常に低いです。
市場に出品している買取店もサイズが小さく、高単価な商品は自社でネット販売を行います。
百戦錬磨の猛者の中、数少ない優れた商品を初心者が獲得することは難しいことは明らかです。
一瞬の判断や声出しも必要となります。できますかね?
それなりの設備が必要
古物市場で月収100万を目指すのであれば、倉庫や車両、パソコンなど、それなりの設備が必要です。
設備を整えた上、最低でも月商500万円くらいはやらないと100万円は残せない感覚です。
副業で気軽にというよりも、ガチで事業という領域です。
同業を増やすことが彼らのプラスにならない
利益が取れる商品の絶対数は決まっています。
プレイヤーが増えることにより、既存のプレイヤーは商売がやりにくくなりますよね?
これらの情報商材を売っている人間にとって、同業を増やすことでプラスに働くことはありません。
要するに、彼らはこの情報を実践していない可能性が高いと考えられます。
また、継続的なノウハウ提供も考えにくい商売です。
一発売り切りの情報商材で、「稼げなくても後は知らないよ」というスタンスであることは間違いありません。
まぁ、詐欺といっても過言ではないかと思います。その他せどりコンサル的な情報商材も同様の理由で95%が詐欺的な内容だと認識しています。
それでも物販に参入したいのであれば
結局のところ、変な情報商材で一発逆転はあり得ません。物販に限らずです。
でも、人類が生きている以上、なくならない商売が物販でもあります。コツコツ積み重ねれば収益を大きくすることが可能です。
じゃあ物販に参入したい場合はどうすればいいか?
まず弊社で働いてください。
給料とノウハウが同時に手に入ります。
以上です。